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LL作品第二弾

 それでは誰も待っていないLL作品第二弾w

 確かお題は『学校』『夏』『お化け』だったと思う。


 LL用はあと一個発見したが……それは二つに比べても酷い気がするのでたぶん載せないッスw




 いや、コレが良いと思ってるわけではないんですがwww
 以下、隠しますb





 コンコン。
深夜の生徒会室に響くノック音。
「ハァ、またか」
 俺は作業を止めるが、視線は下のまま。
「……どうぞ」
 ドアの開閉音が聞こえ、俺は作業を再開する。
 深夜なので当然誰もいないはずなのだが。
「あの、お仕事の邪魔でしたら外で待ってますけど」
 遠慮がちに聞こえてきた少女の声。そう思うなら毎日毎日来ないでほしいんだけど。などと思いつつも、キーボードを打つ手は止めない。
俺はここ数日、学校説明会用のパンフレット作成のため、期末テストが終わってから、ずっとここに篭り徹夜で作業していた。「なんで生徒会長がこんなことを一人でしなきゃいけないんだ」などと愚痴を言ってみても始まらない。逃げ出した副会長や書記に恨みの感情を持ちつつ、先生方に懇願されて今に至るわけなんだけど……。
「あーあ、夏休みもしょっぱなから何やってんだろ、俺」
 天井を見上げる際、一瞬ドアの前に立っている彼女の姿が見えるが、そこではチラ見するだけ。
「ラストの一文が決まらねぇー」
嘆きには別の理由もあるけど。
「私も手伝いましょうか?」
「いや、それは大丈夫。ところでさ――」
 彼女の提案はキッパリと断り、正面に向き直る。
 んーむ、何度見ても刺激的な格好。
 俺が見ているのは、胸元で両手にのせているもの。
 彼女の顔だ。
 目が合い、頬を染めながら微笑む彼女。制服の裾がひらりと揺れる。
「なんですか?」
 どういう理屈で赤くなっているんだろう。もう何度も見直したが、彼女は自分の首から上を、大事そうに両手で抱えているのだ。そもそも声が出るのも変だし。
「毎日来てるけど、俺に何をしてもらいたいの?」
 すると急に彼女はモジモジしだす。それは両手に自分の頭を持ったまま、微妙に揺らす手と内股の足という奇妙な光景。
「仲良くしてもらいたいんです」
「それがなんで俺なのさ」
 冷静に返す俺に、彼女は驚いた表情を見せる。
「だって、私を初めて見た時から全然驚いてなかったし、優しそうだったし……」
 そうか、部活で遅くなったやつらが言ってた首なし幽霊はこいつの事だったのか。首持ってるじゃんか。
「そりゃ最初に見たときは俺だって驚いたさ。ただ手の込んだ悪戯だと思ったから、驚きを見せなかっただけで」
 悪戯好きの副会長辺りの仕業かと思ったんだよなぁ。しばらく話してから本物だって気付いたから、未だに怖いっていう感情が湧いてこないし。
「そ、そんな風に私を気遣う優しさもありますし」
 彼女はさらに頬を赤くする。
 いやいやいやいや、それは勘違いというものだよ君ぃ。
「だから私は、あなたに仲良くしてもらいたいんです」
 彼女の体のそれぞれのパーツは非常にクオリティが高い。しかし、いかんせん体と頭が離れている女の子と仲良くしたいとは思えないんですけど……首の切り口なんか滅茶苦茶リアルだし。
ハイ先生、こんな子と仲良くできる人は神だと思いまーす。
「あのっ!」
 イスから立ち上がった俺に、彼女は一歩大きく近づこうとして、
「――ひゃあっ!!」
 何もないところで躓き、手に抱えていた頭を取り落とす。
 コロコロと転がる頭。
 怖っ!
「いったぁい」
 頭が転がっていて視点がおかしいのか、彼女は「メガネメガネ」といった感じで両手を前に突き出し、自分の頭を拾おうとして、ベシッと転んだ。
 こ、これは天然なのか? ある意味凄いぞ。頭がくっついてればヲタに大人気だ!
 ――大人気? ちょっと待てよ。幽霊なんて存在が今までハッキリ確認された例はない。霊感なんてものは欠片も持ち合わせてない俺にも見える。ついでに頭が離れている事にさえ目をつぶれば彼女は美人だし、怖くもない。性格も良さそうだ。
 閃きに俺は怖さも忘れ、彼女のほっぺたを両手で挟み持ち上げた。
「あわわっ?」
「君さ、ウチの学校の生徒だったんだよね? 制服もそうだし」
 彼女は顔を真っ赤にして目を伏せ「はい」と答えた。顔が近いからかもしれないが、俺は気にしないで続ける。
「だったら、ウチの学校のパンフレットに紹介していい?」
 俺の真意を測りかねているのか、怪訝な表情の彼女に付け加える。
「ほら、ウチの学校って特に目新しいものがあるわけじゃないじゃん。部活も全国レベルのものなんかないし、偏差値がそこまで高いわけでもないし」
「それで、私が何の役に立つんですか?」
 彼女は自分の価値をわかっていないようだが、俺は気にしない。
「役に立つの!」
 言葉の強さで本気なのがわかったのか、彼女は、
「えっと、私と仲良くしてくれるなら」
 とオッケーの返事。
「ありがとう。これでラストの一文が決まるよ! 仲良く? そんなの全然オッケー」
 何か重大な気持ちを忘れている気がするけど、俺は閃きに従う。
『首なし生徒と過ごす楽しい三年間、あなたも他では経験できない不思議生活をこの学校でどうですか?』俺の独断で今決定だっ!
 彼女の首が切れてる事情なんかどうでもいい。俺に全権を預けた先生が悪いのだ!

 ――そして翌年、受験者数が激減したのは言うまでもなかった――

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