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なんか作品を……

 今気づいたわけですが、このブログって作家志望の人間がやってるのに何にも作品がねぇw

 ってなわけで、掘り出した掌編でもさらしてみます。まぁ暇つぶしにでもどーぞw

 ちなみに電撃LL用に書いたもので、もうどこにも晒す予定がないので放置することに決めましたb
 以下に隠してみます(何

 確かお題は『春』『学校』『二人』だったっけ?


 あともう一個だけ見っけたので、それは後日ということでw



                      『かわいいパンダさん』

 そこはとある春一番が吹きすさぶ昇降口。授業も終わり下校しようとしたところだった。
 地吹雪のような下から吹きつける風に目を覆うと、すぐ前から女子生徒の声が上がる。
「きゃっ」
 うーむパンダさん、って違う。あ、目が合った。声に反応して見ちゃったんだぞ。見たくて見たんじゃないぞ。そんな人を蔑んだ目で見るなぁっ。
「ちょっとぉ、なに見てんのよ」
「へ? いや何も見てないですよ。いえホントに」
 何年生だか知らないが、パンダさんが見えたなんて言ったら怒り狂いそうだ。
「見たでしょ! その位置から見えないわけがないもん」
「な、何も見てないですってば。勘弁してくださいよ」
「いーや、見た。絶対見た」
 言い切るこの女子は一体何年だ? 同学年なら強く出れるのに。しかし見るからに一年の自分よりも若く見える。なによりパンダさんだし。そうとわかれば遠慮する必要なし。
「口がパンダさんだって動いてたの見えたもん」
 もごもごと濁しながら言う女子。バレてるし。これは強く出れないぞ。
「そっ、それは気のせいじゃないのかな? パンダさんだったんですか?」
「パンダさんゆーなっ!」
 えぇ? 自分が先に言ったんじゃないですか。
「とにかく俺は見てませんからね。失礼しますよ」
 こうなったら逃げるが勝ちだ。ヒステリックになった女子には勝てる気がしません。そうと決まればさっさと……。
「待ちなさいよ! っていうか待って。いえ待ってくださいっ」
「はい?」
 女子生徒はこそこそと立ち去ろうとした俺の襟をわし掴む。なんだなんだ態度が急変したぞ?
「もうこの際見られたのはいいです。許します。不可抗力ですもんね。勝手に怒った私が悪かったです」
 お? なぜか立場が逆転している。
「なのでこのことは誰にも言わないでください。本当にお願いしますっ」
 ふふーん、なるほどね。頭をふかぶかと下げる彼女を見て、俺の心の中に黒い自分が生まれた。
「えー? 俺何も見てないから何のこと言ってるのかわかんないなぁ」
 すると頭を上げた彼女は顔を真っ赤にしてプルプルと打ち震えながら、言葉を振り絞るように言う。
「パンダさんのパ……ンツのことです」
「なぁに? よく聞こえない。風が相変わらず凄いしなぁ」
 ふふん、さっきの罰だ。もしかしたら見てもいなかった人を見た呼ばわりしていたのかもしれないのだ。これは世のお父さんのため、世の男達のために叩いておかなければいかんっ。そう、男には戦わなければいけない時があるのだっ。
「パンツのことですっ!」
 耳元に近づいてきて小声で怒鳴る。なかなか楽しいなぁ人をからかうというのは。
「あぁっ、パンダのですねっ」
「しーっ! 声が大きいっ」
 必死に俺の口を押さえる姿はとても滑稽だ。うーん、実は俺って性格悪かったんだ。気付かなかったなぁ。俺は口にとり付いている手をひっぺがす。
「パンダがかわいかったって? 動物園は」
 ビクッと大きく反応する。パンダのパンツなんて一言も言ってないよ~ん。
「え、えぇ、パンダはカワイイですよ。でも動物園の話なんか私したかなぁなんて思ったりするんですけど?」
 彼女の眉が痙攣している。ほほぅなかなか面白い芸だね君ぃ。
「そっかぁ、パンダはカワイイか。だからはいて―――」
「だあっ! それ以上は言っちゃダメですっ」
 またしても口を封印される。今度の押さえ方は勢いがあって痛かった。
「もし言ったら、地の果てまで追いかけて(ピー)します」
 そ、そこまでのことなのか? パンダさんパンツで(ピー)? 恐るべしパンダさん。
「冗談じゃありませんよ? いたって本気ですからね」
「―――えぇい手を放せっ!」
 再度手を振り払う。
「だったらなんで―――なんかで学校に来るんだよ!」
 さすがに目が本気だから寸前でパンダさんパンツと言うのだけは止める。
「好きなのよっ。悪い?」
 これはツッコんでもいいところなんだろうか。
「じゃあ別にいいじゃんか。俺が黙ってれば済む話なんだろ? いちいち知らない人のアレのことなんか言わねぇって」
「信用できないわ」
 そこを信用できないって言うんだったら話をするだけ無駄じゃないかっ。
「じゃあどうすれば納得するんだよ」
 もう俺は帰りたいんだけど。
「……んと、じゃあ言うこと聞いてくれる?」
「ものによるけど……何?」
 すると彼女は少し恥ずかしげにうつむき、突然モジモジしだす。何? 何なの?
「私と付き合ってくれませんか?」
「……ハァ?」
 何を言ってるんだこのコは。話に繋がりがないし意味が全くわからんぞ?
「だって自分の彼女を貶めるようなことはしないでしょ? 普通」
 そりゃそうだろうけど、たかがパンツの秘密のためだけに、そこまでするのか!?
「ってことでこれから宜しくお願いしますね。あっ、お名前は?」
「名前も知らない人間と付き合えるのかアンタはっ」
「アタシの名前は―――」
「人の話を聞けぇっ!」
 強引に連行される俺の叫びは春一番にかき消されていったのだった。




 今にしてみればよくこんなん出したなぁwww

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パンダと聞いて

飛んできました。呼びましたか?(違
と言うわけでお久しぶりの綿火薬ですヽ(`Д´)ノ
このテンポ感、今見ても秀作なんだけどなーw
今年またラ研お世話になるかもしれないのでその時は(気付いたら)辛口コメなどヨロシクですw

No title

お久しぶりですー♪
そしてコメありあすー♪
コレ好きですかwww なんという予想GUY(何

見つけ次第爆撃しにいきますぜb(今は意外とのんびり中
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